【告知】第17 回
「震災後文学を東京で読むこと」
[特別企画] “読んで対話する" こころみ

東日本大震災から6年半。風化させない、忘れない、と言いながらも、否応もなく震災の記憶は抜け
ていくと実感します。たとえ「東日本」に暮らしているのであっても、とりわけ生活の基盤が、あっと
いう間に以前の日常を取り戻した「東京」にあるのなら。
地震とそれに続く原発事故については、怒濤のような報道に続いて、たくさんのドキュメンタリー映
画が制作され上映されました。その後、震災はフィクションの題材にもなっていき、映画や、そして「震
災後文学」と呼ばれる一群の文学作品も登場しています。
それらを見たり読んだりすることで、被災地
から離れた場所に住むわたしたちも、震災そのものや、被災するとはどういうことかについての一部を
知ることができます。そしてそれぞれの立場から、何らかの思いを抱くことと思います。
が、いざそれらの作品を前に何かを語ろうとすると、どんな言葉で何を語ればよいのか思いあぐね、
口ごもったり黙ってしまったりする、そんなことはないでしょうか。一体何がわたしたちをそうさせて
しまうのでしょうか。
そこで、今回は震災を扱った作品を前にした「自分」について、話し合ったり聞き合ったりする対話
の場を作りたいと考えています。
対話の入り口として、震災後の福島をテーマに小説を発表し続けている作家・志賀泉さんの最新作「花
火なんか見もしなかった」をとりあげます。これは、読みやすい作品かもしれないけれど、もしかした
ら感想を言いやすい作品ではないかもしれません。
わたしたちを口ごもらせるものがあるのだとしたら、それは作品の中にあるのか、わたしたちの中にあるのか。
そんなところから、話していってみたいと思います。
■日時2017年11月18 日(土)14 時~(17時30分終了予定)
テキスト配布開始13 時
開場13時30分
開始14時
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チラシ表 |
■場所エイブル・アート・ギャラリー
千代田区外神田6-11-1
アーツ千代田3331 内#208
TEL. 03-5812-4622
⇒地図はコチラ
■アクセス
・東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
・東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
・都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
・JR御徒町駅南口より徒歩7分
・JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
・JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩15分
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チラシ裏 |
■鑑賞作品
志賀泉「花火なんか見もしなかった」(けいこう舎『吟醸掌編
vol.2』所収)
■参加費500円(テキスト代含む)
■申し込み先 ※申し込み優先
hatoba.de.dialogue@gmail.com
■作家と作品の紹介
志賀泉(しが・いずみ)
1960 年、福島県南相馬市生まれ。福島県立双葉高校、二松学舎大学文学部卒。2004年「指の音楽」で第20
回太宰治賞受賞。著書に『TSUNAMI』『無情の神が舞い降りる』(筑摩書房刊)。震災後は福島を舞台にした作品を次々に発表。最新作「花火なんか見もしなかった」は、小学校を卒業する日に被災し、自分の根っこを断ち切られてしまった福島の少年少女たちの物語。また、福島を舞台にしたドキュメンタリー映画の制作にも携わっている。
ブログ「しがしま21」
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吟醸掌篇 vol.2 |
■プログラム
【第一部】作家トーク&朗読 (ゲスト:志賀泉さん)
作家自らに作品について語っていただきます。特別映像の上映も予定しています。
【第二部】てつがくカフェ
「震災後文学を東京で読むこと」について、参加者で語り合い聞き合います。
※参加にあたって
当日開始までにテキストを読んでからご参加ください。
1.当日13時よりエイブル・アート・ギャラリーにてテキストを配布します。
→ 好きな場所でお読みいただき、14時までに会場にお戻りください。
2.テキスト掲載の文芸誌「吟醸掌編
vol.2」を事前に購入することもできます。
→
amazon.co.jpまたは、けいこう舎にて販売。定価800円(消費税、送料別)。